中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
お知らせ
 
 ☆ 国立民族学博物館にてマルチメディア番組『徳宏タイ族のうた』公開中
    (2010年6月より みんぱくビデオテーク)

 ☆ 「これまでのライブ履歴」

 ☆ フルス(葫芦丝)注文の仲介します
   春の注文は締切ました。
   次の引渡しは2016年秋以降になります。お問い合わせください。
   詳細は『コチラ』
新しい演奏の予定です。お気軽にお立ち寄りください。

伊藤悟&徳久ウィリアム&助川太郎@DejaVu(茨木)

出演:伊藤悟(ひょうたん笛、など)
    徳久ウィリアム(ボイス、口琴) http://william.air-nifty.com/
    助川太郎(ギター、口琴) http://www.tarosukegawa.jp/

時間:19時半より
場所: DejaVu (大阪・JR京都線「茨木」駅徒歩3分)
    TEL:072-622-1238
    http://dejavu.asia/
料金:有料 (座席に限りがございます)
4月の予定 織機の音と楽器についてご紹介する予定です。

□ 4月6日(日)
『徳宏タイ族の音文化-音で対話する楽器と織機』
場所:国立民族学博物館
時間:14時30分~15時30分
料金:参加費のみ無料
   ただし万博中央口から入場の場合は入園料が必要。館内の観覧料が必要。
H P :http://www.minpaku.ac.jp/museum/event/salon

映像や演奏をまじえてお話しします。


□ 4月22日(火)
スリヤサンキート・ワークショップ
『徳宏タイ族の音文化-音で対話する楽器と織機』
場所:大阪 船場アートカフェ
楽器の演奏とレクチャー(映像の上映あり)
時間:19時~21時予定
料金:無料

映像や演奏をまじえ、より詳しく楽器と織機の音によるコミュニケーションについてお話します。
1935年に撮影されたひょうたん笛(葫藘絲、フルス)の写真


ひょうたん笛の写真資料として一番古いのは、1910年に出版された、
Leslie Milne (著)『Shans at Home』 [ペーパーバック]

復刻版はこちら。 
  
(僕はWhite Lotus社から出版された本を持っています。)
この著書のなかに19世紀終わりから20世紀はじめにかけて撮影された写真が1枚あります。

ちなみに、かなり昔のものですが日本語訳があります。
ミルン、レスリー 1944『シャン民俗誌』東京:生活社。


古いひょうたん笛―ドァン族のブロイ、タイ・ヤイ(シャン)のビーホァム


しばらく忙しくて記事を書く余裕がありませんでした。

今日は、僕がときどき演奏している古いひょうたん笛(中国語:フルス)を紹介します。
マイクをつかうような演奏会ではめったに用いませんが、こじんまりした演奏会では特徴的な音を聴いてもらいたくて演奏します。

簡単な紹介ですが、とりあげるのは中国雲南省やビルマに住むダアン族(徳昴族)あるいはパラウン族が使っていた「ブロイ」と、おとなりビルマのタイ・ヤイ(シャン)や雲南省耿馬地域のタイ族が使っていた「ビーホァム」です。

   B2012hulusi004.jpg
 ※ 上がダアン族のブロイ、下がシャンのビーホァム。
鼓動と息吹

明けましておめでとうございます。
新年最初のお話は、ひょうたん笛「葫芦絲(フルス)」についてです。


*  *  *  *  *  *  *


今年2度目の訪中、ひょうたん笛の職人である親友を訪ねた。
窓辺の机に、びっしりと笛の材料である竹やひょうたんが並ぶ。彼は黙々と小刀でリードを削っていた。
その姿に、何度目を疑ったことだろう。彼の笛作りの姿と雰囲気は、亡くなったエン先生そっくりだ。

僕が近づくと、ヒゲ面のくったくのない笑顔で話しかけてくる。
「太ったね! 座って、座って」
彼の第一声はいつも冗談から始まる。

作業を続ける友人のそばに座り、僕は彼がつくるひょうたん笛を手にした。
かつてエン先生の工房を訪れたときと同じように。

「楽器を味わうように、音色の出来を確かめる」といってしまうと、職人が緊張してしまうだろうか。

ゆっくりと、息を吹き込み、リードを振るわせ、音色をさがす・・・
息と、リードと、空気が溶け合うポイントがある。

彼がつくったひょうたん笛の音が、指先や肺、喉、舌、口、そして耳に伝わる。


僕の心は軽い衝撃を受ける。わかってはいた。いつか彼ならきっとできることを。

彼の笛はエン先生のつくる笛を越えようとしていた。
あるいは、
彼の笛はエン先生の音色を離れ、彼の几帳面な性格があらわれた、感性の繊細さと情熱がとけあった、彼独特の笛を産み出したのだ。

久しぶりに、笛を手にして胸が高鳴った。

  
  IMG_7302.jpg
エン先生の甥、哏姓のアーイ・ス


 
 
 
 
 
 
 
 

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