妖術のにおい ③

妖術のにおい ③


もうひとつの噂話は、僕が竹細工を習っていたイェサムじいさんの妻についてだった。イェサムじいさんは、とてもいい人なのだが、この奥さんはとても口数が多く、文句や不平をよくこぼす。

この女性の文句や不平は村でも評判で、僕がイェサムじいさんから竹細工を習っているときも、周りから「あの口うるさいばあさんと付き合うのは大変だろう」と言われたものだった。いつだったか、日本に一時帰国して立派なお土産を持って訪問した後日、他の村人から、そのおばあさんが「私はアーイバオ(僕のこと)から日本の『五円玉』を貰っていない」という不満を口にしていたことを知った。猜疑心も強いおばあさんは、たまに家の門の前に石灰で結界をはって悪いピーが入らないようにしたりする。ワン母は「今の時代は皆気にしなくなって入るが、ああいう女性がピープーだって皆が噂するんだよ」と僕に言った。


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写真: 街中の一本の木。
あるとき、道路拡張のために伐採される直前、木の精霊(?)が住人に憑依し、呪いの脅しことばが語られたという。


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