分散する「私」の魂 ①

分散する「私」の魂

夏の日、ちょうどお盆の頃、久しぶりに公園の中を散歩してまわった。芝生が広がる公園の片隅の日陰に腰を下ろしてぼーっとしていた。
「わんわん・・・」子犬の鳴き声を聴いた気がして振り返った。
そこにいたのは黒いカラスだった。
僕は特に気にもかけず、また広場のほうを眺めていた。
「わんわん」
また奇妙な鳴き声だ。振り返るとやはりカラスがいる。まだ小さいから子どものからすだろうか。
僕がじーっとみつめると、「グワァ」とカラスらしい鳴き声をあげる。

また僕がそっぽを向くと、「グワァぐわぁ、わぁわぁ、わんわん・・・」と鳴く。
仲間とはぐれたのだろうか、僕はしばらくそこに座っていた。カラスは一定の距離をとって僕の周りを歩く。

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掛け合いうたを真剣に聴く子ども

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