久々の帰郷(2) 村に戻ったエン先生の甥

久々の帰郷(2) 村に戻ったエン先生の甥

(前回からずいぶんあいだが開いてしまいましたが、夏に帰郷したときのお話)

いつも昆明に来ると、雲南芸術学院の先生に挨拶し、古い友人たちに一通り再会してからタイ族の村へ出発する。だが、今回は昆明で連絡がつかない友人がいた。エン先生に姿もしぐさもそっくりのタイ族の友人アイスー。エン先生の甥にあたる。彼のつくる楽器は人柄と同じ優しく柔らかい音を響かせる。

ほかのエン先生の弟子に連絡してみると、どうやら奥さんと幼い娘を連れて村に戻ってしまったという。これはどうしたものかと気がかりになった。教えてもらった新しい携帯番号にかけると、電話越しに彼の元気な声が聞こえた。
「村に帰って工房をひらいたんだ。」

彼は夢の実現に向け、都会生活にくぎりをつけて田舎にもどったのだった。


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昆明の友人宅にて

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