中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
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来日記念のうた

あれから4年。2008年5月、僕のタイ族の母たち3人が民博(国立民族学博物館)で開催する研究公演に招聘された。
この映像は、僕たちが当時大阪を観光したさいに記録したものの一部。
当時の僕は長期調査中だったが、中国の田舎から一緒に飛行機を乗り継いで大阪に一時帰国し、通訳、ガイド、撮影、演奏者を兼ねて旅をした。

日本は物価が高い。親戚や知人が土産を期待するだろうけど、そんなお金はない。
だったら、観光した場所でうたを歌い、その様子を記録しようということになった。

俳句ならば、その場でうたを詠んで、なにかの紙にしたためただろう。
面白いのは、書くかわりに映像をつかって記録したということだろうか。

短い期間ではあったけれど、ワン母たちは行く先々で日本の奇妙な習慣や景観、行事を見て、人びとに出会って、そっちょくに感想をうたにした。


この映像の日本語訳は後日、もう少し画質の良いものにつけるとして、大まかな内容は、大阪城の景観そのものをうたったものだ。日本語に訳してしまえば、とりたてて珍しい言葉はない。

タイ族語を理解する人なら、その表現の「うまさ」に唸るだろう。
類義語をうまく並べ、ことばの響きも計算され、韻もうまく踏まれている。

僕自身の撮影技術が下手で、うたが表現していることを上手く映像で肉付けして、(タイ族の人たちに)見せられなかったのが残念だ。


自分たちの土地にあるもの、似ているものを見つけては、興味津々に観察する。
むこうにもある野草をみつけて教えてくれたことが、僕は嬉しかった。
その野草をふとみかけると、いつも、どこかで、僕とワン母たちがつながっていることを思い出させてくれるから。
今でもワン母は、あそこにあった草は、何時が食べごろだ、と思い出して語ってくれる。


後日、編集した1時間ほどの旅行記録DVDは、親戚や知人たちに贈られた。
そして、今では徳宏地域の路上や店に、海賊版のVCDが60円ほどで売られている。

僕が定期市を歩いていたり、村を訪問すると、
「あ! おまえはワン歌手たちと日本に行ってた小僧だね。どこの村出身だい?」
といった突然の挨拶が聞こえてくる。
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