中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
色とかおりの世界

去年12月の朝の市場の活気。

市場は、刺戟に満ちている。

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色とかおりが迫ってくる世界。気にかければ、触って物を確かめる。
喚起される味と食感。
僕は市場に立って目の前に広がる現実を包み込むような、特別な雰囲気に圧倒される。

この溢れんばかりの感覚の荒波を生む現実のなかで感じられる非現実感。
きっと、行き交う人びとの脳裏に生まれては消える料理のアイディア、つくること、たべることの手際、お金の計算…。

そんな人びとのイメージと感性の渦、カオスに巻き込まれている、非現実感がある。
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この市場の活気を体験して帰った皆が、イメージの渦からものをつくりだし、食べる。
からだは「おいしい」ものを摂取して、エネルギーに変える。

都市に生きる日本人にはなじみの少なくなった、発酵のくさいにおい、香草や野草のかおり、独特の味。
スーパーで売られている発酵食品は、お上品に、添加物や何やらで本来の力強さを飼い慣らされてしまった。
村の人たちが作る様々な発酵食品はとても力強い。

僕らが食べ物を食べてエネルギーに変えるように、食べ物は僕らのからだを作り変えていく。
この土地に暮らしたことで、僕のからだと五感も、いろんな肥料をもらって耕され、作り変えられた。
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勝手に生えてくれる野菜もある。手間隙をかけないと実をつけないものもある。
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自家製の肥料を売る山の漢族のおばあちゃん。


市場には慣習化したあいかわらずの暮らし向きを垣間見れるが、他方で徐々に生活に浸透する変化も、知ることができる。
これだけの色、におい。伝統も変化もぐちゃぐちゃに混ざった世界。ここから発想を得て次の新しい料理をつくる人たちがどれだけいるだろうか。なんて沢山の可能性を秘めた世界なのだろう。

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米でつくった麺や餅やお菓子づくし。おばあちゃんは、からだが動くかぎりは市場で物を売るし、買う。


朝から元気な人びとの大声が響く。行き交う人びとの挨拶、値段交渉の声。
結婚式シーズンに入り、もてなしの料理の材料や調味料を買う人たちも多い。

しばらくすると、お経のDVDを流し、ビルマのタイ族が店の支度を始める。

店先に並ぶDVDやVCDの数々。
僕が作った2008年の日本公演と旅行の思い出の記念DVDは今も、海賊版として売られている。
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僕の思い出と、ワン母たちの経験も、すでに市場の一部となった。
このDVDはこれからも人びとの記憶や話題となり、そして人びとの新しい経験をつくりだしていくだろう。

市場を歩く僕は、見知らぬ人に気安く声を掛けられる。
「あんた、日本に行ったんだって?」「どこの村の人間なんだい?」
そんな他愛も無い挨拶が突然始まる。

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