中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
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タイ族の機織⑤ 映像その1"Sound of Weaving"


いまではあまり見られなくなったタイ族の機織。とくに綜絖をたくさん使って紋様を織る姿はすでに日常から失われてしまった。
数年前に知り合いのおじいさんから竹細工を学ぶ傍ら、その奥さんに機織を習った。
僕は昔織られていた布を織りたいとわがままを言い、おばあさんに綜絖の組み方を思い出してもらった。
(綜絖の様子については後日動画にて)

おばあさんはこのタイプの布は30年くらい織っていないと言うが、久々の織りにもかかわらず手足の動きはとても軽快だ。

カランコロン、と綜絖の錘がぶつかりあう乾いた木の音、
どしんどしん、と刀杼を打つ音、
しゅっ、と筬が経糸を擦る音が響く。

機織が細かく揺れる。
画面が振動する。

この微妙な揺れが綺麗だ。


腰掛けていた竹の反動ときしみを思い出す。
僕の手足が音と振動につられて疼きだす。

全身を使った仕事を記録した映像と音が、僕の感覚と経験を共振させる。


つづく
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