中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
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タイ族の弦楽器ディンサムサイと北タイの弦楽器スン


写真の上手の楽器がルイリータイ族の三弦の楽器「ディンサムサイ」。
下手のほうが、北タイの4弦の楽器「スン」。

北タイの「スン」は7年位前に僕が尊敬する北タイの楽器職人・演奏家から譲ってもらった。
(ちなみに、この方たちを4月6日から始まるドキュメンタリー映画祭に招待して演奏してもらう予定)

RIMG1694.jpg





前回、ルイリーの村に行ってきた際、タイ族の弦楽器「ディンサムサイ」を譲ってもらった。

RIMG1695.jpg RIMG1697.jpg



昔ルイリーのタイ族やビルマのタイ族の少年はこの三弦の弦楽器「ディンサムサイ」を用いて女の子に思いを伝えた。

たまに、村と村の間の若者たちのケンカでは、武器として用いられたとも言う。


今ではちょっとした舞台での演奏にしか弾かれることがない。
村で演奏者を探すのも一苦労だ。いま生きているこの地域の老人たちは、みんな昔この楽器を演奏した経験がある。しかしいまでも演奏できる人はそういない。
また、この地域ではひょうたん笛は80歳を越える老人にならないと演奏の記憶があまりない。
地理的にも近い同じタイ族でも山を(盆地)をはさむと結構違いがある。


今回、2つのディンサムサイを手に入れた。

ひとつはこの写真のもの。割と普遍的なタイプの楽器だ。
そしてもうひとつは、以前このブログでも紹介した40年前に作られたディンサムサイ。
http://asianmusic.blog50.fc2.com/blog-entry-19.html

din003.jpg



この古いディンサムサイを持っていた老人が、結局僕に譲ってくれました。
手放したくはなかったようだけど、今では弾くこともなく、このままもっていればいずれ壊れてしまうし、僕がいくらかのお金で譲り受ければ家族の生活の足しになる、そんなことを考えて、結局僕に楽器を譲ってくれた。

やはり、人の思い出が、記憶がぎっしりしみこんだ「もの」を譲り受けることは、心が痛む。

時には、その人にとって、思い出が染み付いた「もの」は命より大切なこともあると思う。こういう感性は日本人に特徴的かもしれない。
昔読んだ写真集「地球家族」では日本の家族が一番「もの」を多く所有していた。ドラマや映画でも日本人の「もの」に対する想いはたびたび表現されてると思う。

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そんな風に、老人の背中がさびしそうに見えてしまうのだ。
だけれど、老人の悲しみと心の痛みを踏みにじらないように、
僕はこの楽器を修復して、大切に、愛しく演奏していきたい。



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コメント
すごいねえ。
 
 
2007/03/21(水) 18:39 | URL | こばやし #-[ 編集]
いいねえ。
 
 
2007/03/21(水) 18:57 | URL | 亮介 #-[ 編集]
そうだねえ。
 
 
2007/03/21(水) 21:20 | URL | #-[ 編集]
うれしいねえ。
 
 
2007/03/22(木) 22:14 | URL | サトル #-[ 編集]
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