中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
中国では今日は先生の日。

いたるところで花が売られている。
バラの花束を学生からもらっている先生たち。先生のために学生がみんなでお金を出しあって花束を買っている。
日本と違って今も先生と生徒の距離は近い。先生がご飯をおごったりすることは当たり前。今日だけは生徒たちがお金を出しあって先生を食事に誘う。

昨日、僕も学校の先生から呼ばれ、修士課程の学生たちと先生二人を囲んでご飯を食べた。

いつもお世話になっている先生と奥さん。二人とも文化大革命の厳しい時代を乗り越え(彼らに言わせれば若いころの夢はたらふくごはんをたべることと十分な睡眠だったという)、夫婦で力を合わせながら自費でフィールドワークを20年以上続けてきた。
70歳近いのに今でも現役バリバリで、雲南省の各地を歩き回り、失われつつある音楽を録音し続けている。

3年前の春節に3日間放送された少数民族音楽の番組で中央政府から突然奨励を受けた。そのときからようやく学校がこの先生を退職させずに研究にうちこめる研究所を作った。そして修士課程までつくって後進の指導にあたれるようになった。

先生としてはこれまで毎年2、3回行う自費だったフィールドワークが学校や政府の資金でできるようになってほっとしたようだ。すでに本も2冊、10枚組みのCDも出版できた。

でもまだまだ安心できないと口にする。
学生を連れてフィールドワークに行くが、学生たちはまったく苦労を知らないから農村の生活についていけない、食事もできない、礼儀もない、研究というものが何なのかわかっていない、等々の愚痴が常にこぼれる。もちろん、学生を甘やかすのではなく、これが叱咤激励なんだと僕は思う。

これから先生のもとで研究に励む学生たちのなかから、先生のような努力と根性と情熱のある研究者が育ってくれれば、どれだけすばらしいだろう。

みんなで白酒をのみながら、円卓で料理をつつき、いろんな昔話や学生の恋愛について白熱した議論がかわされた。
つねに笑顔がたえない大人数の食事は日本ではなかなかないなぁ。こんな食事がしょっちゅうだから、僕はここが好きなんだと思う。

その晩、別の友人たちにさそわれ、友人が開いたバーで遅くまで酒をのんだ。こんな感じで、雲南では毎日笑顔で生活できる。
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