中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
旅の記録 3-2 チェンマイ コンサート終了


いつもおうのだけど、西洋化した生活を送っている日本社会ではコンサートホールで音楽を聴くとなると、欧米と同じようにドレスアップしてマナーがうんぬんと演奏者と観客がはっきり分かれる。

東南アジアの伝統音楽のいいところは音楽家と観客が分け隔てなく音楽「らしきもの」をつくるところ。外で演奏するのが当たり前で、鳥や動物の鳴き声、自然の音に溶け合ってその場所のサウンドスケープができる。食べ物もその場で炭火で焼いたり蒸したり、煙や土埃の匂いを漂わせてその場所をつくる。
旋律も短いフレーズをいくつかの楽器の演奏者が即興でアレンジしながら長々と繰り返す。即興で、適当にというところが、そういう感じがとても心地よい。


でもチャンサトンというグループの今回のようなホールでの演奏はとても緊張感にあふれていて、はたして観客は楽しんでいるのかわからない。
どうもステージと客席に壁があるようで違和感を感じる。
それも言葉がすくないからかもしれない。今回のMCはあまりにも下手で1時間30分のあいだ観客の緊張は解けない感じだった。メンバーが自分たちでMCができればいいのに、学校の先生が初めてMCをした。

でも、演奏会には、ずば抜けたテクニックを使った曲や奇抜な曲があったり、そんなときは観客の緊張が解けて不思議そうに聴き入っていた。

いつも伝統音楽はその場の飾りみたいにあつかわれる。
欠かせない要素でありながら、かといってもてはやされるわけではない。いつからか欧米式音楽概念の影響があって、今はホテルやレストランでの生演奏に消費されている。

彼らはそんな立場の音楽と自分たちの存在を、チェンマイの伝統をベースにした新しい音楽で訴えかけているのだろう。
もちろん、彼らの演奏の殆どはホテルや野外で即興で楽しみながら演奏することが多い。年に1、2度くらいはこうした大きなコンサートをする。まだまだこれからきっとこのグループは成長するんだと思う。
これまでも数多くの海外公演を繰り返しているし、将来が楽しみだ。

そんな彼らと一緒に演奏できてとても楽しかったし、いつもながら、いろんなことを学ばせてもらった。



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