中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
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昨晩の夢、叫ぶ詩人の会

今朝、何年も久しぶりに英語で夢を見た。変な夢だったけど、眼が覚めたときは心が高揚していた。

ロックやらパンクで学生がシャウトして歌垣している夢を見ました。

ずいぶん前に「スクールオブロック」(?)とかいうおじさんが小学生にロックを教える映画がありましたよね。僕は98年からまともに映画もみないし、CDはまったく聴かなくなったのですが、この映画はたぶん中国で何かの機会にすこしだけ見たのだと思う。

夢の内容はおじさんが高校生にロックやパンクを教えて、最後にコンテストに参加するが、直前におじさんが別のプログループからスカウトされ、学校と学生グループのボーカル兼ギターを辞めてしまう。そしてコンテストの当日、先生のプログループも参加し、学生たちが自分たちの想いや悔しさを叫び声にしてうたい伝える。

妙にリアリティがあって、コンサート会場には自分もいて、まだ2度しか会ったことのない甥っ子をつれた弟夫妻もきていました。

学生たちが弾いた曲はクィーン(曲名忘れました)なのだが、ところどころ歌詞は自分たちの思いを先生にぶつけるために変わっていた。

ここに戻ってきてよ
大人はどうして裏切るの、悔しくてたまらない
アンタ、私たちの叫び声が聴こえるだろ
これがあんたが教えてくれた叫び、
聴いて、私たちの心の叫びに答えてよ

メッセージを伝えるために歌詞を変えて泣きそうな顔をしながら、怒りの形相も見せながら身体全身でシャウトする。夢で見たその姿があまりにもリアリティがあって鳥肌が立ちました。

曲が終わると無音の、空白があり、そして後悔して大切なものに気づいた先生がステージに立ち上がり、学生たちの伴奏で即興でシャウトする。

それはロックやパンクで「歌垣」をする、そんな雰囲気だった。

というB級映画の夢でした。

民族音楽に出会う以前、かつての音楽の趣味は特異で、マイナーな音楽をよく聴いていました。昔、僕は「叫ぶ詩人の会」が好きでした。海外ではとうの前からあったスタイルでしたが、叫ぶ詩人の会を聴いたとき、日本語で叫び声を聴いたときは感動でした。

高校大学ではたまに友人たちといったカラオケで小室哲也が女性歌手に作曲した曲(TMNくらいしかCDできいたことがないのだけど)を無謀にも歌わされていました。酔っていたのでほとんど叫び声だったでしょう。

父母を残して昆明という都市で逝ったエン先生。先生のお母さんは昆明で漢族の友人たちが多く見舞いに来たことに感激しながらも、そんな友人たちを残して先に逝ってしまったエン先生のことが悔しくて悲しくて、「哭きのうた」を泣きながら歌い続けました。

村のある老人がなくなって葬式の3日後、家では慣例にしたがって済度儀礼がおこなわれた。最後に女性たちが数名その人の部屋で哭きのうたを歌う。「慣例だからね」といいながらうたうおばさんたち。それでもうたを歌っていると本当に悲しくなって涙を流してしまう。

シャーマンが12時間もぶっとうしで魂を送るうたを歌う。僕たちは魂の声を聴き、そのうた声に、魂の叫びに思わず涙してしまう。

僕のタイ族のお母さんたちは先月毎日のように外で歌垣をしていました。歌垣は即興歌詞。村々の喉自慢たちはお母さんに挑戦してきます。お母さんくらいのレベルになると、歌詞に深い造詣が聴き取れます。文化を伝え続けていくことの大切さ、この世界をどれだけ愛しているか、そんなことも歌垣のなかにちらほら出てきます。一日何時間も、毎日のように即興で歌うこと、決まった歌詞を叫ぶこととは違うのですが、正に生まれては消えていく言葉を美しい歌声で編み続けること、それは叫ぶことと同じだと感じずにはいられません。

腹の底から、心の底から声を出すこと、聴いているほうも清々しく、僕もいっしょに叫びたくなるなぁ。
人間は世界のあちこちで叫びと同じような文化があることを思い出した。太鼓だったり、踊りだったり、楽器だったり、絵だったり…。芸術は爆発だ、といった言葉を思い出しました。


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