中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
ぼくたちの夢。

雲南から日本に戻ってきてはや1ヶ月。
何気に日本にはちょくちょく戻ってきてはいたものの、電車に乗るだけで酔ってしまったり、生の豚肉は平気なのに刺身を食べると下痢で寝込む…

のんびりしているつもりが、世の中は動いている。僕もその動きの中ででんぐり返しを始める。
あー よいしょ。

というわけで、22日秋葉原の隠れ家ギャラリー「コエグジスト」で演奏をしました。急なお話でしたが、なんとなくほんわかした雰囲気が電話越しの言葉からつたわってきたので、肩を張らず、自然に、自由に演奏しました。

きっと、僕の笛の師匠も納骨されて2ヶ月近くたつし、そろそろ村では魂を異界に送る儀礼も行なわれただろう。
先生はあの世できっと見守っていてくれるだろうと、僕は心の中でつぶやき、ずっと手に取るのもいやになっていた笛を、そう、久しぶりに人前にたち、笛を吹きました。


そして、久しぶりの人前での日本語は滑舌が悪くきちんと想いを伝えられたか不安でしたが、ぼくたちの夢を少し語りました。

*** *** ***

僕と、タイ族のお母さん、友人、村の職人じい、ばあさんたちといっしょに描く夢。


「うた」と「映像」で記録し伝える伝統知識、技術、環境保護、家庭教育・・・。

タイ族の文化も現在は「人亡芸滅」の危機的状況にある。
そんななか、僕はあることに気づきました。中国らしいこと。そしてこれが人が忘れてはいけないこと。

歌と踊りの娯楽であります。

インドはみんな映画館で歌と踊りの映画をみる。話ではそれをみた人たちはDVDやビデオCDをかってきて踊りを見よう見まねで覚えて踊るとか。

中国雲南省も映画とまで行きませんが、社会主義芸術の影響でテレビや祭りでは何かにつけ大規模な踊りのイベントが繰り広げられます。ですので、村でも若い子達は何かにつけ踊りを練習し、人前で踊ります。
そんな地元の踊りもビデオCDになって売られています。

そして、中年や老人の娯楽、そう、それが「歌垣」であります。
大変人気で、誰かの冠婚葬祭に有名な民間歌手が招待されて歌った日には、数日後にはその映像作品がかってにローカル市場で一枚4元(60円くらい)で販売されてしまいます。


つまり、


ぼくたちは、失われかけている技術や知恵を 『娯楽』 という形に変えて、記録し、さらに 民間歌垣の歌 にして歌って、 ミュージックビデオ を作ってしまおう、というものです。
そして、コピー天国のローカル市場でそれを販売者に与え、自由に各地で売ってもらうのです。



歌声は、話し声や、ただ映像を見せられるより、何倍も、何十倍も、人のこころに入ってきます。

機織、染物、竹細工、料理、銀細工、占い、冠婚葬祭、子供の遊戯、酒造り、野菜作り、環境の大切さ、かつて子供をどうやって育ててきたか、などなど


そんなミュージックビデオを村の人たちが娯楽として楽しんで見て、聴いてくれたら、どうなるでしょうか?
なんだか、わくわくしてきます。


そんなプロジェクトを、これからの数年間をかけて現地の人たちと一緒に行なっていく。

それがぼくたちの夢であります。


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