中国雲南、タイ、ラオス、ビルマの人、生活、そして音楽。 ひょうたん笛(葫芦絲)演奏者が綴る「おと」、「ことば」  
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シャマンと対決する 3

兄者を訪ねたあと、僕とワン母は車の運転手に連れられて、彼がいう第二次世界大戦において徳宏で戦死した日本軍将校の霊を守護霊とする女性シャマンの村へ向った。

車の中では、運転手が熱心に女性シャマンのことを紹介した。

シャマンと対決する ②


タイ族の村はどこにいっても上座仏教の寺院があり、一見して皆が敬虔な仏教徒であるようにみえる。それは確かなのかもしれないが、信仰生活は仏教だけが意味をもっているわけではない。
といっても、普通に会話して仏教のことや精霊のことを聞けば、大抵皆「精霊なんて迷信」という。政府が土着の信仰を迷信といって批判してきたことも影響していると思う。特に、普通にシャマンのことを聞いても、怪訝な顔をして無視されるか、知らないと答えられてしまうだろう。

だた、村や地元の人びとと話をしていくと、なにやら怪しい話題が出てくる。

シャマンと対決する ①

ひょんなきっかけで、僕はシャマンと対決させられることになった。

これは先月、中国のタイ族の村に帰ったときのエピソード。自分の研究のため、短期間の滞在ながら毎日あれやこれやとマイペースで忙しく歩き回った。

ある日、僕はワン母につれられて、僕の占星術の師匠のその師匠にあたる人を訊ねた。といっても二人の師は年齢も同じ50代前後くらいで、僕は師の師を兄者と呼んでいる。
数ヶ月前、兄者の息子がトラックに轢かれて亡くなり、僕はワン母に連れられて弔問に行った。

兄者の村は車で1時間くらいのところで、ワン母が知り合いに頼んで送ってもらうことにした。

がっしりとした体躯の運転手はタイ族によくいる男気のある人だった。

その運転手が住む村には一人の女性シャマンがいる。
彼女の守護霊は、かつて第二次世界大戦の徳宏州における戦争で亡くなった将校だという。
運転手の話では、日本軍将校の守護霊が憑依すると、彼女は日本語をしゃべって託宣を行うらしいのだ。

彼は僕をつかまえて、この後でそのシャマンに会って、彼女が本当に日本語をしゃべっているのかどうか確かめにいこう、というのだ。
彼は半信半疑らしく、これが本当なら俺はシャマンを崇拝するよ、と笑っていた。

よく、タイ族のシャマンのなかには、他の民族の守護霊が憑依し、普段学んだこともない民族のことばをしゃべるというのだ。
ワン母も、それが本当かどうかを知るために試してみようと言った。

そんなわけで、その夜、僕はシャマンと対決させられることになってしまった。

つづく
情熱の結晶

10年前、中国でも映像編集がデジタル化してビデオカメラがようやく市販されるようになって間もない頃、友人たちにはお金も機材もなく、ただ情熱と意思だけがあった。

僕自身、その当時に劇映画は見ていたけれど、和淵や李(リシン)が取り組もうとしていたドキュメンタリーにはまったく関心が無かった。第1回目のユンフェスト(雲南ドキュメンタリー映画祭)も興味が無くて、どこかの村に行っていたと思う。

その撮影がどれだけ大変なのかも、よくわからなかった。
僕ら3人の旅が始まる。寝台バスにのって昆明から一日かけて徳宏州を目指した。

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情熱の結晶

先日、2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭が閉幕した。

今回のコンペティション部門の受賞者の中に、13年来の付き合いの親友がいる。

優秀賞を受賞した『阿仆大(アプダ)』(http://www.yidff.jp/2011/ic/11ic01.html)の監督、和淵(ホー・ユェン)だ。

彼は僕も長らく関わってきたYUNFEST(中国雲南ドキュメンタリーフェスティバル)の創立メンバーでもある。
2001年夏、ホーユェンともう一人の友人は僕を主人公にしてドキュメンタリー作品を撮影する計画を立て、そして撮影の途中で挫折した。

あれから10余年。
ついに、彼の静かに燃える炎のような意志が、日常生活を詩的に読み替える情熱が、作品というかたちを纏って世界にひらかれた。


 
 
 
 
 
 
 
 

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